理事長所信

四條畷青年会議所理事長

2023年度 第50代理事長 角田 正樹

はじめに

 変えてはならない思いがある。自分自身が最初に決めた心を貫くべきである。絶対に変えてはならない志や思い、「初心」を貫き全力で突き進み続けることで必ず成長し目標を達成できる。
1949年、明るい豊かな社会の実現を理想とし日本青年会議所が設立され、そして1973年に四條畷の地にも志を同じくする青年達によって四條畷青年会議所が設立されました。明るい豊かな社会の実現を理想に掲げ行動を続け四條畷青年会議所は活動をつないできました。そして本年、我々の活動は半世紀50年を迎えます。
今日まで先輩諸兄姉が情熱を持ってつないできた50年の歩みに感謝し、メンバー一人ひとりが50周年を現役で迎えることに誇りを持ち、志高くこの一年間JC活動を邁進してまいりましょう。

未来に向けた会員拡大

 青年会議所は20歳から40歳までの青年で組織されており、この年齢制限こそが青年会議所最大の特性であります。常に新しい青年の英知と情熱を取り入れることができる反面、必ず40歳をゴールに卒業していくため、常に会員拡大は必要となります。45周年である2018年当時、四條畷青年会議所は50名近くの会員が在籍していました。しかし現在、会員数は30数名となっております。メンバーの年会費のみで活動、運営をしている我々にとって、会員数が減っていくことは活動が制限されてしまうことを意味します。
 私は、明るい豊かな社会の実現を理想とする青年会議所にとっては会員拡大こそが究極のまちづくりになるのではないかと考えます。まちを想う志の高い青年が一人でも増えることで素晴らしい事業構築や、まちづくり運動が行えます。加えて、青年会議所で実践経験を積んだ青年を一人でも多く地域のリーダーとして輩出することが出来れば青年会議所の存在意義も高まり四條畷のまちづくりの発展にもつながるはずです。このようなことから、我々青年会議所にとって会員拡大は必要不可欠であります。
本年度50周年の節目に今一度50人LOMを目指すよう会員拡大に取り組んでまいります。まず自分達の活動に誇りを持ち、楽しみながら全員一丸となって会員拡大活動に取り組みましょう。
 また、迎え入れた新入会員含めメンバー全員の自己研鑽につながる例会も必要です。青年としての成長の機会を数多く提供することで組織力向上につながり会員拡大以外の面でも良い影響をもたらすと考えます。そして、組織運営の根幹である財務管理、事務局運営、また広報発信等は時代に合わせた新しいものを取り入れつつも、基本に忠実にしっかりとした組織運営を行うべきです。それが青年会議所の価値向上につながり、広報発信等においては会員拡大にもつながります。

50年目の挑戦

 我々の愛するまち四條畷は、大阪府下の中でも人口の少ない市であり、全国的知名度の高い名所や産業があるわけではありません。しかしながら、山々の青や緑に恵まれ、それでいて大阪市内や京阪奈への交通アクセスも良く住みやすいまちです。45周年以降、50周年に向けたビジョン「住みたくなる住み続けたくなる四條畷」を理念とし挑戦を続けてまいりました。次の5年、10年に向けて更なる魅力的な活動を続け四條畷が注目されるような、ここに暮らす人達に喜んでもらえるような事業を考えてまいります。
 四條畷の良さは人々のつながりが深く、四條畷を愛する人や団体が多いということではないかと思います。いつも他市の方から「四條畷ってみんな仲が良いよな」「四條畷を愛している人が多いよな」と言っていただけます。その特性を活かし、産官学など全てを巻き込めるような事業を構築してまいりましょう。
 50周年の節目である本年に、四條畷の人々の心にもメンバーの心にも残り、まちに必要とされる取り組み、本気でまちを動かせるような運動発信を我々JAYCEEがするべきです。改めて、四條畷青年会議所がまちを動かす先導となるよう夢のある活動を行ってまいりましょう。

子どもたちが誇れるまち四條畷へ

 「JCしかない時代」から「JCもある時代」と言われ随分の時が経ちます。しかしJCは、まちづくり運動や地域の課題を常に考え行動を起こし毎年運動発信を続けています。私は現在もJCが日本最大のまちづくり団体だと自負しています。四條畷青年会議所においても、50年に亘りまちづくり運動を発信してまいりました。青少年健全育成を代表としたまちづくり運動こそがJC最大の魅力であり、我々が行動し続けていかなければならないことです。
 昨今、急激な時代の変化を感じます。パンデミック等の影響で大人だけではなく子どもたちを取り巻く環境にも変化があるのは誰の目から見てもあきらかです。地域や大人との関わり方を考え、多種多様な社会的課題に取り組み、我々が子どもたちの活力や知力の向上となれるようなものを生み出していかなければならないと考えます。
 継承と検証を繰り返してきた様々な継続事業を、良いものは残しながら、時代の変化を的確に捉え新しい風を取り入れて、より良いものにブラッシュアップする必要があります。
 混沌としている現在の世界情勢の中でも、子どもたちが日本を四條畷を誇りに思い大好きな故郷だと言ってもらえるようなまちづくりを行うべきです。「住み続けたくなる四條畷」と思ってもらえるように、今一度、青少年健全育成に力を入れ「JCにしかできない」まちづくり運動を構築してまいりましょう。

終わりに

 20歳から40歳の青年期は人生において最も活動的になる期間です。当然ですがメンバー一人ひとりの生活環境、職種、立場はそれぞれ違います。しかし、入会時の志や思い、1歩踏み出した勇気は皆同じで大きな決断だったはずです。今一度、「初心」を思い返し、せっかくJCに入会したからにはできる限りの情熱を持ってJC活動に取り組もうではありませんか。何かを理由に言い訳をするのは簡単です。しかし、同じような状況におかれても頑張って修練を積んでいるメンバーがいます。人任せにならず一人ひとりが主体性を持ち情熱を持って挑めば委員会に一体感が生まれます。そうすればLOMが活性化し、愛する四條畷のまちを動かせるような奉仕、運動発信ができるでしょう。全員が一丸となって様々なことに取り組む。そこで一生涯の友情が生まれ、そして60年、70年と続いていく、まちに必要とされる四條畷青年会議所となるのではないでしょうか。
 この50周年、全員が改めてもう1歩踏み出し情熱を持って率先して行動しましょう。まず自分が成長し、まちを想い行動を起こし、どこのまちにも負けない誇れる四條畷へとなるようより良いJC運動を起こしてまいりましょう。